韓国の大学入試制度ってどんなだろう?
韓国ドラマで大学入試の話、出てきたけど、日本と違う?よく分からなかった。
こんな疑問にお答えします。
韓国の大学入試と言えば、年に1度の
全国共通試験=大学修学能力試験(以下:修能スヌン) ※ があります。
※日本のセンター試験のようなもの
韓国では、修能スヌンの得点次第で志望大学に行けるかどうかはもちろん、将来が決まるとまで言われるほど大切な試験です。
そのため、遅刻しそうになるとパトカーに乗せてもらったり、会社は修能スヌンのために出勤時間をずらしたり…当日、韓国は「修能スヌン」中心に回ります。
しかし、実は韓国の入試制度、「修能スヌン」だけじゃないんです。
8割近くが修能スヌンを受けない定員を実施しています。
ということで今記事では、韓国の大学入試制度の詳細と現制度の問題点も詳しく説明していきたいと思います。
韓国の大学入試制度って??
大学入試制度の概要(大きく2種類)
韓国の大学入試制度は主に2種類あります。
1.随時募集(수시)
2.定時募集(정시)
随時募集と定時募集って何?ということは、
後で詳しく説明しますが、
8割近くの学生が随時募集で大学に行きます。
参考:大学募集人員推移
出典:http://www.cctoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=1206989
随時募集とは、修能スヌンの成績は関係なく、高校の成績等で合否が決まる制度です。
日本で言う推薦入試のようなもの。
随時募集は1人6校まで、定時募集は1人3回まで受験可能です。
時期は随時募集の方が早く、随時募集で合格した場合、定時募集で受験は出来ません。
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
1.随時募集(수시)とは?
学生生活記録簿(以下学生簿)が中心になった選考です。
学生簿とは??
・高校3年間にどのような活動をしたかを記録する公式的な資料。
・国語・数学などの授業科目の成績
・科学発表や英語発表などの大会受賞や、クラブ活動、ボランティア活動、進路活動、創意的活動、読書活動などが記録
随時募集には、3つの種類があります。
①学生簿中心… a教科型(国語・数学などの教科中心) b総合(教科、非強化(校内活動、自己紹介、推薦書、面接など)
②論述中心… 論述
③実技中心… 実技(特技など)
2020年の募集人員を見ると、1位は、随時募集の学生簿中心(a教科型)42.4%、
2位は、随時募集の学生簿中心(a総合型)24.5%です。
しかし、ソウルの主要大学を見ると学生簿総合が多いところもあります。
出典:https://www.ide.go.jp/Japanese/IDEsquare/Overseas/2019/ISQ201930_002.html
2.定時募集(정시)とは?
年に1度の大学就学能力試験(以下、修能スヌン)が中心になった選考です。
修能スヌンとは?
・毎年11月中旬の木曜日に実施
・日本のセンター試験のようなもの
・国語、数学、英語、韓国史&社会・科学・職業探求、第二外国語/漢文
定時募集は、「修能スヌンと大学独自の2次試験」が組み合わされて選考されます。
定時募集は、主に2種類
①修能スヌン中心
②実技中心
現在の韓国の大学入試制度の問題点(主に随時募集)
親の経済力と情報力が勝負
8割近くを占めている随時募集は、「金のさじ選考」という批判も受けています。
つまり、『親の経済力や社会的地位が高い、生まれた時から「金のさじ」を持つ子どもに有利な制度』という意味です。
というのも、随時募集の評価となる学生簿では、校外でもボランティア活動や大会受賞などの経験が優位になるため、学校教育だけでは不十分なのです。
しかし、子供の一般的な能力というより、入試コンサルや親のスペックによって経験が変わる。
つまりお金と親のコネ(スペック)があれば、それだけ優位ということです。
公平性(やっぱり人間なので…)
学生簿を書くのは、高校の教師。
主観的判断が働き、成績の水増しや不正などの操作が発生しやすく、透明性、公正性の観点から問題が指摘されています。
高校レベルによる格差
韓国には、一般高校以外に、エリートを育てる自律型私立高校(自私高)や科学、外国語、国際を専門とする特別目的高校(特目高)などがあります。
そこでは、学校独自の進学プログラムや専門的なプログラムが用意されているため、学生簿総合選考には有利な環境にあります。
自私高や特目高などには成績優秀者が集まってくるため、教科の内申成績を上げるための競争が厳しいですが、ある大学の入学査定官によると、自私高や特目高での内申成績が中位程度であっても、一般高校での上位程度と評価しているとのことです。
最近の傾向と入試制度の変化
韓国人にとっては、大学進学は人生を決める一大行事。
そのため韓国政権にとって大学入試問題は政治の大きな目玉です。
2017年度には修能準備による私教育費の増加や暗記教育、選択式試験などが問題視され、修能を絶対評価化するよう入試制度改編を検討していました。
しかしその後、学生簿総合選考の問題点(親の経済力の問題、公平性、高校のレベルによる差)などが出てきて、逆に修能を拡大すべきだとの声が高まりました。
また、学生簿の成績が悪く学生簿選考で失敗してしまった学生に再挑戦を与える機会が必要だということもあり、現在は、修能を中心とした定時募集を拡大すべきという意見も出ています。
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まとめ
韓国の大学入試制度は主に2種類
1.随時募集(수시):学生簿(高校3年間にどのような活動をしたかを記録する公式的な資料)が中心であり、入試定員の8割程度
2.定時募集(정시):年に一度の修能が中心の選考
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。